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不眠症について

2020.10.31

夜なかなか眠れない、夜中に何度も目を覚ましてしまうなど、不眠症にも様々な症状があります。

不眠症は4つのタイプに分けられます。

①寝つきの悪い「入眠障害」

②眠りが浅く途中で何度も目が覚める「中途覚醒」

③早朝に目が覚めてしまう「早朝覚醒」

④眠ってもぐっすり眠れたという満足感が得られない「塾眠障害」

1.入眠障害

床にはいってもなかなか寝つけない、眠りにつくのに30分~1時間以上かかり、それを苦痛と感じる状態です。不眠症の訴えで最も多く、不安や緊張が強いときに起こりやすいと言われています。入眠障害の原因は、生活習慣、ストレスなどの心理的要因が主な原因で、身体的な疾患が絡んでいる場合もあります。現代人は仕事の頑張りすぎなどが原因となって、睡眠モードにうまく入ることができずに、なかなか寝つけないという方も多いようです。

2.中途覚醒

睡眠中に何度も目が覚めて、そのあと、なかなか寝つけない状態です。年をとるにしたがって、眠りがだんだんと浅くなり、目覚めやすくなります。日本人の成人の不眠で最も多く、中高年・高齢者に多くみられると言われています。寝汗や不安、交感神経の昂りなど、様々な原因によって病的な中途覚醒となってしまうこともあります。

3.早朝覚醒

自分の望む起床時刻より2時間以上早く目覚めてしまう状態です。年をとると体内時計のリズムが前にずれやすく、また若い人に比べて夜遅くまで起きているのが辛くなるので、早寝早起きになります。高齢者によく見られます。また、うつ病にもよくみられる症状です。

4.熟眠障害

睡眠時間は十分なのに、ぐっすり眠った感じが得られない、眠りが浅い状態です。睡眠時無呼吸症候群や寝ている間に足がぴくんぴくんと動く周期性四肢運動障害など、睡眠中に症状の現れる病気が関係していることもあります。睡眠時間には個人差があり、日本人の平均睡眠時間は7時間程度としているものの、3時間程度でも翌朝すっきりしている方もいれば、10時間程度眠ってすっきりするという方もいます。

不眠症と診断されるのは、上記のような症状が週に2回以上みられ、かつ少なくとも1か月間は持続した場合となります。また、眠れないことによって苦痛を感じているか、社会生活または職業的機能が妨げられているかも診断のポイントとなります。

自分でできる不眠の対策方法は主に2つです。

①不眠の原因として思い当たることを取り除くことです。仕事や人間関係などの悩みがある場合、その悩みを改善すれば不眠の改善につながる可能性が充分にあります。

②生活習慣の見直しです。まずは、睡眠環境を整えていきましょう。好きな音楽を聴いたり、読書をしたりと、自分の好きなことでリラックスする時間をとり、副交感神経を活発にさせることが大切です。ぬるめのお風呂も有効です。しかし、お酒は睡眠が浅くなり、中途覚醒に繋がることもありますので、寝る前のお酒は控えましょう。

東洋医学でも不眠のツボというものが存在します。それだけでなく、何が原因として不安を与えているかを見極めることがポイントです。どんな些細なことでもご相談いただけることが解決への糸口となるかもしれませんね。

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