頭痛といっても、緊張性頭痛・偏頭痛などいろいろな種類に分ける事が出来ます。
その中でも、「群発性頭痛」(ぐんぱつせいずつう)というものがあります。
群発性頭痛とは、強烈な痛みを生じる頭痛発作を特徴とし、痛みの特徴としては一側性で眼下部を中心とする激痛が一定期間に集中しておこり、1日の間に発作を何回も繰り返すことにあります。自殺頭痛という別名もあるほどの強い頭痛です。
一般的に、視床下部の機能異常が関与している説、三叉神経と健館との関係説、内頸動脈説、ニューロンネットワークの失調説があります。
診断する上で重症な所見としては、
・一次性頭痛の中では最も痛みの強い頭痛である
・頭痛は決まった片側に出現する
・頭痛発作頻度は2日に1回~1日に8回である
・1回あたりの頭痛発作時間は15~180分である
・頭痛発作を反復する期間は1カ月~数カ月続き、これを群発期という
・群発期は数年に1回~1年に数回現れる
・発作中は、頭痛と同側に結膜充血、涙、鼻づまり、鼻水、眼瞼浮腫、前頭部および顔面部の発汗・紅潮、耳閉感、縮瞳、眼瞼下垂などがみられる
・飲酒すると頭痛が誘発される
・発作中落ち着きのない、あるいは興奮した様子となる
参考程度の所見として、
・男性に多い。女性は妊娠中頭痛が出現しにくい
・20~40歳代に多い。平均発症年齢は男性が29~40歳、女性24~40歳である
・大酒家、ヘビースモーカーが多い
有効な治療法としては、高濃度の酸素吸入があると言われています。1番手軽な方法としては、リドカインという表面麻酔薬を鼻の粘膜に散布する方法です。群発頭痛は鼻水を伴う事が多く、鼻の粘膜から薬を吸収させる方法がより有効と考えられています。
頭を壁や柱に打ち付けるほどの痛みとされる群発頭痛です。1つでも当てはまる項目があるのなら、脳神経外科などの受診をお勧めします。
多くの頭痛は、血行不良や神経の流れが悪くなり起こります。皆さんが頭痛が起こった時に取る対策の多くは、痛み止めを飲むではないでしょうか?
痛くなってから飲むならまだしも、予防で飲む方もおられます。飲み続けていると効果がないと思って、決められた量や回数、用法用量を超えて飲み続けると、身体に様々な異変が起きるようになってしまいます。
その一つが「頭痛」なのです!
1日4時間以上の頭痛が月に15日以上出現する物を慢性連日性頭痛と言います。朝起きてから夜寝るまで頭が痛いという症状が1カ月も2カ月も続くので、患者さんにしてみればこれほどの苦しみはありません。しかし、その痛みを抑えるために月に10日以上鎮痛薬を飲んでいる方は要注意です。
効き目が持続する時間も短くなり、やがて薬そのものによって頭痛が誘発されるケースになってしまうのです。
特に無水カフェインを含んだ薬は依存症を招きやすいので気をつけて下さい。
頭痛に効果的な治療としても鍼灸治療が挙げられます。放っておいて鎮痛薬に頼るよりは、東洋医学的アプローチによって自然治癒力を向上し、薬に頼らない体づくりをしていきたいものです。