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ばね指について

2021.01.11

指は腱によって曲げ伸ばしをすることができています。手を握ったりする強い力を発揮する筋肉は前腕部にあり、その力を腱が伝えます。その腱の通り道で指を曲げる屈筋腱が浮き上がらないように抑えているものが腱鞘になります。いわゆる腱鞘炎の腱鞘です。その構造はベルトとベルト通しに似ています。ベルトが腱で、ベルトを抑えているベルト通しが腱鞘ということになります。力がかかりやすい場所に炎症が起きると「腱鞘炎」、さらに進行すると炎症部にひっかかりが生じ、ばね現象が起こり、「ばね指」となります。

どんな症状がある?

指の付け根で腱と腱鞘の間で炎症が起こると、腱の動きがスムーズではなくなり、指の付け根に痛み、腫れ、熱感が生じます。朝方に症状が強く、日中は使っていると症状が軽減することも少なくありません。さらに悪化すると指が動かない状態になることもあります。

なぜ、ばね指になるの?

原因は様々ですが、指の使い過ぎによる負荷で、動かすたびに腱と腱鞘に摩擦が起こり、炎症が進んでしまい、腱や腱鞘が肥厚することで通貨障害を起こすためです。さらに、更年期の女性に多く、妊娠出産期の女性にも多く生じると言われています。ホルモンバランスが崩れることで腱や懸賞のむくみを引き起こして、腱鞘炎に繋がることがあります。また、家事や育児で手指を使うことが多い為もあります。手を使いすぎることやスポーツで多いのも原因の一つです。糖尿病、リウマチ、透析患者にも良く発生します。母指や中指に多く、他の指に見られることもあります。

治療法は?

大きく分けて2つあります。①保存療法②手術療法になります。

①保存療法

〇安静・・・指を多く使うことでなりやすいので、安静にさせることで炎症を鎮静化していきます。テーピングやシーネ(固定具)を使用していきます。

〇投薬、注射・・・炎症を抑えるためのステロイド注射を行ったり、痛み止めの処方が行われます。

②手術療法

〇痛みの元となっている腱鞘を一部切開して切り離すことで症状を改善することが可能です。

当院では、超音波を使って消炎鎮痛を行い、使い過ぎで硬くなっている筋肉の緊張を緩和し、姿勢の歪みから神経の流れが悪くなり、筋肉の働きが悪くなっている部分への鍼灸治療を行い、治癒までの期間と時間を短縮させるように施術を行います。

また、コロナ禍でのステイホームで身体が固まっても悪化してしまうことがあります。東洋医学で自然治癒力を高め、免疫力を向上し、体の中から元気になれる根本治療を目指しています。どんな些細なことでも、まずはお気軽にご相談ください!

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