・側弯症とは?
背骨は本来、正面から見て真っ直ぐな状態が正常です。その背骨が左右に曲がってしまっている状態の事を側弯症と言います。
側弯症は、特別な原因なく発症する突発性側彎、生まれつき背骨が曲がっている先天性側彎、他の病気に伴って起こる病原性(症候性)即彎に分けられ、特に思春期の女の子に発症する思春期突発性側彎が最も多く見られます。原因不明に発症する突発性側彎は、特に思春期の女の子に多く見られ、無症状であることも多く、大人になってから側弯症に気付くと言うケースもあります。その他にも3歳以下の男の子に多い乳幼児期側弯症、4~9歳に発症し、進行する例が多い学童期側弯症も突発性側弯症に上げられます。
・身体にどんな影響を与えるのか?
側弯症が身体に及ぼす影響は側弯の程度や年齢などによって異なりますが、いくつかの症状が発症する事があります。
1.外見上の異常
片方の背部や腰部の突出や肩の高さの高低差、ウエストラインの左右非対称、肋骨の突出、乳房の形の左右差、円背や凹背などが見られます。
2.心理的負担、ストレス
側弯変形が大きな心理的ストレスを引き起こす原因となる事があります。
3.痛み
側弯症では変形のある背部や腰部に痛みやこりが出ることがあります。
4.神経症状
先天性側彎、後弯症や神経線維腫症などの局所で鋭角に曲がったタイプの変形では変形が大きい場合、脊髄が障害され、脊髄麻痺が生じる可能性があります。
5.呼吸器症状
進行すると、肺や心臓を包んでいる胸郭が変形し肺活量の減少や息切れを感じるようになります。
・側弯症の治療法とは?
1.装具を付けない経過観察
成長期に側弯症が25°未満の軽いカーブの場合は、定期的にX線検査と整形外科医による診察を受ける事が大切です。
2.装具治療
一般的に側弯が20°~45°程度の中等度の側弯症の場合は、進行防止の為に装具治療を行います。装着時間が長いほど効果があります。成長が止まり、骨が成熟して側弯の進行もなければ徐々に装具の装着時間を減らし、装具治療を終了します。
3.手術治療
高度の側弯症を矯正し進行を防止できる唯一の方法は手術です。リスクをゼロにすることはできませんが現在では適切な予防や対処も行われ、手術治療の安全性が向上しています。
・早期発見をするには?
側弯症を見つけるために、家庭でも出来る検査があります。
前屈検査
上半身裸かもしくはブラジャーだけにして観察します。両方の手のひらを合わせ、両腕を自然に前に垂らし膝を伸ばしたまま、背中を丸めながらゆっくりとおじぎをします。おじきをするに従い、肩周辺、背中、腰部の順に左右の高さに差があるかどうかを前、後ろから確認します。続いて、真っ直ぐ立った状態でウエストライン、肩の高さ、肩甲骨の高さと突出の程度について左右差があるか確認します。これらの検査で左右差があれば側弯症の疑いがあります。
・当院での治療
てぃだ整体整骨院ではまず姿勢分析を行い、身体の歪みや負担のかかっている筋肉や関節を見つけます。その後、負担がかかり痛みが出ている関節や筋肉の緊張を緩め、根本から改善していく為に鍼灸治療を行います。また、脊柱骨盤矯正を行い、側弯し痛みが出ていた場所を痛みの出にくい状態にします。痛みで崩れたバランスを元に戻すためのトレーニングやストレッチも行っています。