当院では、施術の際に足元を触らせてもらう事が多くあります。
それは、当院の掲げる根本治療の中で必要だからです。体の土台となる足元から体の歪みをチェックし、その上に柱となる背骨の歪みをチェックすることから治療は始まります。
その土台となる足元が歪むと、必然的に骨盤や背骨まで歪んでしまいますが、その中でも多いのが「O脚」です。
そもそも「O脚」とは?
膝が外向きになる事を内反膝ともいいます。足をそろえて立った場合に両膝関節の間が開くものをいいます。俗に「がにまた」などともいいます。日本人では、生後1年ぐらいはO脚で、2~3歳頃からX脚となり、4~10歳で自然に正常に戻るという場合が多いです。両膝の間に指が2本以上入るようならばO脚矯正を行います。
原因としては、歩行や生活習慣の問題があると言われています。日本の女性は、いわゆる内股歩行をしている場合が多く、これがO脚になっていく最大の原因となっています。一見女性らしく見えはするのですが、将来的にそれがO脚の原因になると理解されていない場合が多いです。
他には、赤ちゃんの頃歩行器を使っていたり、幼児のころ横座りやぺちゃんこ座りが多かった、学生のころ運動系の部活を一生懸命行っていた、よく足首を捻っていた、下半身のケガなど。
間接的な原因として、きつい下着を着用している、食べ物の好き嫌いが多い、普段から運動不足気味、どちらかというと夜型の生活、ストレスの多い生活など。
すべてが足の変形に繋がる原因となります。全身のバランスを崩し、身体の不調や美容面にまで悪影響を及ぼし、下半身太りやアンバランスなプロポーションの原因になります。
O脚を正しく矯正すると、単に美脚になるだけではありません。
冷え症、むくみ、腰痛や膝痛、足やせ、産後ダイエット、セルライト、生理痛や便秘、肩こり、側弯症、骨盤のゆがみなどにも改善に繋がると言う事もあります。
日々、自分自身の体重と重力の影響を受けて頑張っている下半身、その下半身のバランスが崩れると言う事は、全身のバランスの崩れに繋がります。
膝や股関節だけでなく、足部(足首から下の部分)の調節も大切になります。最近では、足の指をうまく動かせない、土ふまずがない(扁平足)、よくつまづく、足が上がっていないなど、このような症状を抱えている方をよくお見かけします。
脚の土台となる足部のストレッチやトレーニングをする事で、O脚矯正にも繋がっていく事が多いです。
簡単なストレッチとして、
①左足の指の間に右手の指を根元まで組み合わせます。足の指の間や足裏の筋肉が硬い方は、この状況で痛みが発生します。その痛みを少し我慢しながら行う事も大切です。足の指と手の指を組んだまま、足首を大きく回して下さい。足の指を反らせたり、曲げたりと言う動きも効果的です。筋肉に柔軟性が出てくると、指を組んだ時の痛みは改善していきます。
トレーニングとは、
①タオルギャザーといって、足の下にタオルを引きます。タオルの上に乗せた足の指で、タオルを手前に引き寄せます。タオルを引き寄せてしわしわにすることから、タオルギャザーといいます。これもなかなかできない方が多いですが、その方達はよくつまづいたり、足の裏の痛みや膝の痛みを訴える方が多いです。
足部は放っておかれる事が多いですが、結構大切な部分なので、日頃からのケアが必要です。
足裏のマッサージも効果的です。ご自分の指で押すのもそうですが、それが大変なら土ふまずのマッサージだけでもする事が大切です。
青竹踏みなどのマッサージを筋肉の柔らかいお風呂上がりなどに行うと、より効果が期待できます。
足から調整し、足首~膝~股関節~骨盤~背骨と、身体の土台となるO脚を調節して、全身のバランスが整った体作りをしていきましょう!