腰痛症
2019.02.28
腰痛と一言で言っても、様々な症状があります。そして、そのほとんどが原因が分からない事が多いのです…
ヘルニアや背骨の関節が減ったり、明確にレントゲンなどで写る場合はすぐに対処法が浮かぶのですが、ほとんどの場合がレントゲンなど撮っても原因が分からない事が多いです。
そこで!
堺市西区にあるてぃだ整体整骨院では原因を追究するために姿勢の写真を撮らせていただいています!体のどの部分に負担がかかり、なんで腰に痛みがでるのかを分析します!
腰椎は生理的湾曲として腰部は前腕にカーブをしておりその形状により負担がかかりやすいです。
直接的な痛みの原因としては腰の筋肉の硬さや、関節の硬さにより痛みがある事が多いですが、根本的な原因としては姿勢の歪みが原因である事が多いのです。
なので腰以外の部位もアプローチし、変えていかないと腰痛がマシになっても再発する可能性があり根本的な腰痛の改善にはならないでしょう。
ではここで、患者さんから腰痛についての多い質問を一つ解説します。
○【坐骨神経痛とヘルニアは一緒?】
「腰椎椎間板ヘルニア」と
「坐骨神経痛」の違いについて
①坐骨神経痛とは、坐骨神経痛という名前は疾患名ではなく症状名です。
腰やお尻、足の神経が刺激され痺れや痛みを伴う状態を坐骨神経痛と言います。
②腰椎椎間板ヘルニアとは、腰椎椎間板ヘルニアは疾患名です。
腰椎の椎間板が突きだしてしまった状態をヘルニアと言います。元々「ヘルニア」という語の意味は「脱出」という意味となります。
腰痛・坐骨神経痛でお悩みの方は非常に多く、なかなか治らず不安になる方は非常に多いと思われます。
皆さんがよく聞く腰椎椎間板ヘルニアになっても無症状の人もおり、逆に坐骨神経痛が出ているからといって必ず腰椎椎間板ヘルニアとは限りません。
坐骨神経痛がおこる原因としては、梨状筋症候群や脊柱管狭窄症が考えられますが、坐骨神経痛は80%以上が原因不明です。
多くの場合は筋肉の緊張か骨の歪みからの神経の圧迫といわれています。
神経が圧迫されやすい場所としては臀部・膝下外側・足首の内側があります。
臀部の場合、おしりの周辺に痛みが出やすいです。膝下だとすねの筋肉に痛みや痺れがあらわれやすく、足首の場合なら足の裏に痛みがでやすいです。
このように圧迫を受ける場所により痛みの出やすい箇所は変わります。
では、なぜ症状がでるのでしょうか?
①身体の左右バランスの崩れから重心が偏っている。
②背骨が固く足への衝撃が強く筋肉の緊張を強めている,
③症状の出ていない側の足をかばいすぎて負担が多きくなっている状態などが筋肉を極端に緊張させてしまっている。
当院では姿勢を分析することにより、身体のバランスを整え坐骨神経を圧迫する筋肉の負担を減らしながら症状の治療をおこなっております。
なりたい自分!こうなりたい!という目標をたてて頑張りましょう!
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堺市 西区 整骨院
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五十肩
2019.02.26
今回は、五十肩に実際なってしまった患者様がどのような経過をたどり、良くなっていったかについて堺市西区のてぃだ整体整骨院が解説します。
その夜もいつも通りの時間帯にその患者様は当院にご来院されました。仕事帰りに通われているそうですが、いつも痛みを我慢した鎮痛な面持ちです。
年齢は50代前半の男性で工場で手作業による仕事に従事してるそうです。忙しなく腕を動かすそうなのですが、現在その作業をするのが大変な痛みを伴うそうです!
疾患名は五十肩、50歳前後に生じる有痛性の肩関節疾患で拘縮を伴います。強い拘縮を有する場合は凍結肩という名称に変わり、外科的手術になることもあります。
圧痛は初期には烏口突起や結節間溝、腱板疎部などの前方にみられ、次第に後方に移動します。夜間痛もあり、起きてても寝てても痛いという難儀な症状を持ってます。
痛みの原因としては腋窩神経が拘縮によって圧迫されているのが大多数です。
病因としては多くの説があり、肩峰下滑液包炎、石灰沈着性肩峰下滑液包炎、癒着性関節包炎、烏口上腕靭帯と腱板疎部の障害などが挙げられています。
その他にも筋疲労による限局性疼痛性硬結や結合織炎あるいは頚椎病変からの影響、血流の関係などの関連性も報告されています。
症状としては50歳、60歳、40歳の順でなりやすく、両側性の発症は35%の患者にみられるそうです。「何年か前に右肩がなって今は左肩が上がりにくいねん」といった話はよく聞きます。
特に肩関節の外転と内外旋に強い疼痛と運動制限があり、回旋障害により結髪、結帯動作が難しくなり、拘縮が進むと全ての方向に運動制限がでます。疼痛は運動痛と夜間痛が特徴的で、昼間の安静時には疼痛が少ないために肩を動かさず拘縮を助長するという悪循環に陥ります。
だいたい半年から一年で治癒するとされますが拘縮を残す事もあるので注意が必要です。
治療法は超音波を使った介助自動運動の補助です。これは五十肩のリハビリテーションの一つで健側の手で患側の手首をつかみ挙上させる運動をしてもらい、同時に超音波で関節可動域の拡大を行います。
これは運動療法と温熱療法を同時に行い、局所の筋緊張の緩和や循環改善、関節可動域の拡大の増加を狙ったやり方です。
他に有効な運動療法としてコッドマン体操が有名です。体幹を前屈させて1~2キロの重りを手に持ち、上肢を前後左右に振り子状に動かしたり円を描くように動かして肩関節の可動域を拡大していきます。
温熱療法としては他にもホットパックを用いたりお灸なども当院では行います。お灸は後方四角腔、三角筋前、中、後部に据えていきます。後方四角腔とは肩甲骨外縁、肩関節下包、上腕骨外科頸と大円筋で囲まれた間隙のことで腋窩神経、橈骨神経上枝、後上腕回旋動脈が通過するため、この部の循環を促進するのは効果的だとされています。
超音波と介助自動運動が終わると手技療法を施します。それだけでなく、肩関節だけを施術する対症療法では根本的な身体の治療になっていないので全身の筋肉、関節にアプローチし交感神経優位となった身体を弛緩させていきます。そして最終的に肩関節、肩甲骨にアプローチし関節可動域の拡大を施していきました。
後日、患者様に尋ねると施術をした日は夜間痛が軽減されて寝つきがよかったとおっしゃってました。
すでに急性期は過ぎ肩関節の外転角度が運動療法を始めた当初より格段に上がってきてるので完治までそう遠くないとみています。
てぃだ整体整骨院では五十肩を治す確かな実績があります!同様の症状のある方やそうなんかな?っと思う方は是非、まずは相談だけでも大丈夫なのでお越しください!
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頚肩腕症候群
2019.02.16
原因
頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)とは、上肢の長時間にわたる同じ位置の継続、反復によって神経、筋肉の疲労を背景をして発症し、頸椎から上肢帯に及ぶ筋肉(僧帽筋、胸鎖乳突筋など)の痛みやしびれなどをきたす病気です。現在では、パソコン操作やスマホ操作で発症する事が多く、若年層から発症し、男性より女性に多く発生します。
手をよく使う作業を続けていると、手や腕、肩や首などがだるくなったり、疲れを感じてきたりします。これは、筋肉疲労による症状と考えられておりますが、小さな力の継続や反復が行われると、筋肉の疲労が取れずに固まった状態が続き、その付近を通る神経や血管が圧迫されると、症状が現れてきてしまいます。
症状
仕事や繰り返す動作、姿勢などで違いますが、手指や手関節、上肢、肩こりなどの症状などにみられるだるさから始まる事が多くあります。痛みやうずき、肩から背中に痛みが広がる事があります。痛みの種類も動作時のみのものから、症状がきつくなると安静時でも痛むようになり、熱をもったり腫れたりということも出現します。冷えやしびれ、ふるえなどをきたし、物を書く動作がしにくいなども現れ、レイノー現象と言われる手指が青白くなる血行障害が現れる事もあります。姿勢などが原因の場合は左右差が現れる事も多くあります。
治療法
原因を調べ、取り除くのが大原則です。仕事での負担や繰り返しかかる負担などがあれば、その負担を軽くすることから始まります。どの内容や姿勢が原因となっているのかを日常生活などから見出し、それを取り除く事がとても重要になります。負担を取り除いても、原因となっている部分の筋肉や関節が固まってしまっている場合が多く、なかなか改善が見られない事もあります。そのような場合には、マッサージや鍼灸治療のほかに、ステロイド注射などの炎症をおさえる薬などが使われる事があります。
日常生活や仕事の中で起こり得る病気です。それを改善していく為には、根本的な解決が必要になります。私生活の中に運動やストレッチ、体を温めるなどの、筋肉の疲労や圧迫を取り除くために有効なものを習慣として取り入れる事が重要になってきます。ストレスなどが原因で発症する事も多い為、ストレス解消の場を設ける事も大切です。
また、痛みを我慢する事もよくありません。我慢すると、原因となる行動や姿勢が繰り返し行われることになります。それの繰り返しで、症状の改善が遅くなったり、変わらない、悪化するという事が起きてしまいます。食生活や睡眠などの改善も必要になりますので、医療機関での治療はもちろんですが、それ以外の部分にも着目することが必要だと考えられます。
堺市西区のてぃだ整体整骨院は頚肩腕症候群にも根本治療から!
神経痛ってどんなの?
2019.02.16
神経痛とは、末梢神経が何らかの刺激を受けることで生じる痛みのことを言います。原因は様々で多岐にわたりますが、ぴりぴり・じんじん・電気が走るような痛みなどを感じる事があります。中には、熱さや冷たさなどの感覚に障害をきたす方もおられます。
神経痛は原因疾患が様々である為、適切な治療を受ける為には正しい診断を受ける必要があります。正しく対処する為にも、簡単にご自分で判断せず、医療機関を受診していただく事をお勧めいたします。
神経痛とは症状を表わす言葉で、実際には多くの原因によって神経痛が起こります。代表的な症状を挙げますと、
原因
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、主に臀部から大腿部後面・外側面、下腿、足の感覚や筋肉を支配し、腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、変性側弯症などの病気によって起こります。
三叉神経痛
三叉神経は顔面の感覚を支配しており、血管が神経に触れる事が原因で顔面の一部に起こる神経痛です。
その他にも、体内に潜んでいる水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルスの再活性化を下人として、肋間神経などに神経痛が生じる事もあります。再活性化は、ステロイドの使用や疲れ、睡眠不足、ストレスなどをきっかけにして起こります。さらに、手根管症候群という病気と関連して神経痛が生じる事もあります。
症状
坐骨神経痛や三叉神経痛、肋間神経痛など多くの神経痛がありますが、症状としてはぴりぴりとした痛み、じんじんとした痛み、電気が走るような痛みなど様々な表現があります。痛みが突発的に生じる事もあれば、ある姿勢をとった時や歩行時に痛みが増強したりするなど、様々な誘因が存在する事もあります。また、痛みに付随してしびれの他に感覚異常や筋力低下などを自覚する事があります。
神経痛では、原因とする病気に応じた特徴的な症状が出現する事もあります。例えば、腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などに関連した坐骨神経痛の場合、足の痛みが強くなり歩行に支障が生じる事もあります。また、水痘帯状疱疹ウイルスに関連した神経痛の場合には痛みの発症に前後して水ぶくれが生じる事もあります。
診断
神経痛を引き起こしている原因としての病気を診断する為には、多種多様な検査があります。腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが疑われる場合には、神経が圧迫されていると思われる部位を評価する為に、知覚・筋力・腱反射のテスト、MRI検査などが行われます。血管圧迫による三叉神経痛が疑われる際には、頭部のMRIの検査が行われます。その他に、ウイルスの関与の場合は血液検査などが行われます。
冷え性対策法
2019.01.30
女性の方は、特に冷え性が多く自覚している方もおられると思います。
もちろん冬になると身体が冷えやすいので「もしかして、冷え性なの!?」って思う方も多いのではないでしょうか?
ただ単に、手足が冷えてるから冷え性ではありません。
気温が低い所に居てればもちろん冷えますよね。
室内に居てるのになかなか手足が温まらなく慢性的に冷えているっていう方が冷え性の可能性大!!
・冷え性に関する5つの原因
①自律神経の乱れ
ストレスや不規則な生活などが原因で体温調節の指令を出す自律神経が上手く機能しなくなります。
②皮膚感覚の乱れ
きつめの下着や靴下などで身体を圧迫したりすると、血の流れが悪くなり皮膚感覚が麻痺する事があります。
③女性ホルモンの乱れ
ストレスが多かったり、更年期になったりすると女性ホルモンの分泌が乱れ、血流の流れを悪くします。
④筋肉量の減少
男性に比べ女性の筋肉量が少ない為、筋肉運動による発熱が少ない。また、女性だけに限らず男性でも運動不足だったりすると冷えやすいです。
⑤血液循環の悪さ
貧血、低血圧の方や血管系に疾患のある方は血流が滞りやすく冷えやすい。
・(末端冷え性)手足が冷えやすいのは?
身体の末端なので冷えやすいのはもちろんですが、身体の中心部分「内臓」を温めようと血流が集まるので手足が冷えやすいとも考えられています。
運動不足の人や、たばこの喫煙者に多くみられる閉塞性動脈硬化症(ASO)やレイノー病、バージャー病、全身性エリテマトーデス(SLE)なども冷え性に似た症状を起こしますので、軽く見てはいけませんね。
・冷え性対策とは?
多くの方は靴下を何枚も履いたりしますが、ほとんど意味がありません。
想像してもらいたいのが、水筒です。
水筒に水を入れても温かくならないように、靴下も同じで保温効果しかありません。
ただ、温かくなった足でしたら靴下を重ねて履くと保温効果はバツグン!!
では、足をどのようにしたら温かくなるのかというと、貧乏ゆすりなんです!
えっ!?と思うかもしれませんが貧乏ゆすりが一番簡単なのです。
なんかイライラしてるイメージが強く、貧乏ゆすりをしていると親から「止めなさい」と言われた方も多いのではないでしょうか?
貧乏ゆすりは足の筋肉の一つである腓腹筋を使います。
この腓腹筋は第二の心臓とも言われています。
心臓は全身に血液を送るポンプの役割があるのですが、全身に巡った血液を心臓に戻す機能はありません。要するに、送りっぱなしなのです。
特に下半身の足先まで血液が行くと心臓のポンプ作用も弱くなり血の巡りが弱くなってきます、その時に活躍するのが、腓腹筋なのです。
貧乏ゆすりをすることで、腓腹筋が収縮しポンプ作用が働き足先の滞った血液を心臓へ戻してくれます。
心臓のポンプ、腓腹筋のポンプで血液の循環を良くして冷え性から脱出しましょう!
堺市西区にあるてぃだ整体整骨院ではそんなポンプの働きを倍増する体操に指導もやっています。
あなたの肩の痛みは?
2019.01.23
一言に肩の痛みと言ってもいろいろな種類や様々な原因があります。
堺市西区 整骨院 てぃだ整体整骨院が解説する肩の痛みについて
肩の痛みは、普段肩こりなどでよく感じる人も多いでしょう。しかし、場合によっては他の原因も考える必要があります。なかなか症状が変わらない、しびれや動かしづらい場合がある、痛みで腕や首などを動かす事ができないなどの症状が見られた場合はどういう事が考えられるでしょうか?
考えられる病気としては、骨や関節が原因の事が考えられます。主に以下のようなものが挙げられます。
○頚肩腕症候群
日常的にパソコン業務などを行う方によく見られ、首が回らない、肩が痛い、首がこる、腕がだるいなどの症状を主とする病気です。同じ腕の位置が長時間続く事によって神経や筋肉が疲労する事が原因として考えられています。
○頸椎症
首の骨を頸椎(けいつい)と言いますが、首は頸椎が連なって関節を作り構成されています。その骨と骨の間のクッションの役割をしている椎間板が加齢や負担によってつぶれてしまい、その結果痛みや動きが悪い、しびれなどの症状を引き起こします。神経の圧迫が悪化すると、手足や肩のしびれや痛み、動かしづらいという症状が現れます。
○頸椎椎間板ヘルニア
首の骨と骨の間にある椎間板が正しい位置からずれて飛び出してしまい、近くの神経を圧迫する病気です。圧迫により、首や肩の痛み、腕の痛みやしびれという症状が現れます。
○肩関節周囲炎
一般的には、四十肩・五十肩といわれるものです。肩の関節の周囲に炎症が起きるものを総称してよばれています。肩の痛みや動かしづらさに加え、結髪動作(髪の毛を結う動作。頭の後ろに手を回す)や結帯動作(帯を結う動作。腰の後ろに手を回す)が痛みにより動かしにくくなるといった事があります。また、夜間睡眠中に痛みで目が覚めるなども特徴的な症状の一つです。通称の通り、40代~60代の方に多く見られます。
○頸椎後縦靭帯骨化症
首の骨の後ろをはしる靭帯(後縦靭帯)が変性し、骨化してしまう病気です。神経を圧迫する事で肩や首の痛みといった症状を引き起こします。手足のしびれや細かい動きができなくなるなど多彩な症状が現れ、徐々に進行していく事が特徴です。
○胸郭出口症候群
首から出た神経は神経の束となり、腕へと向かいます。この腕へと繋がる神経が通るスペースには、太い血管や筋肉、骨が密集しているため、体格や構造によっては神経が締めつけられてしまい、首や肩、腕などにしびれが現れます。この状態を胸郭出口症候群といいます。
肩が上がらないほどの痛みにお困りの方は→こちら!
ひとことに腱鞘炎といっても・・・
2019.01.16
堺市西区 整骨院 てぃだ整体整骨院が解説する腱鞘炎について
腱鞘炎とは、腱鞘と呼ばれる部位に何らかの理由で痛みや障害を起こす事をいいます。腱とは、骨と筋肉を繋げる線維性の組織です。例えば、手首や指の動きは、腕から指まで腱が束状になって何本も取っており、腱の働きによって曲がったり伸ばしたりと言う動きが可能になります。そして、その複数の腱をおさめる腱鞘があることで、より効率的に指や手首を動かす事ができます。
腱鞘炎は、腱鞘の質の変化や、腱の動かし過ぎによって発症します。発症しやすい部位は、指や手首であり、ばね指やドケルバン病と呼ばれています。
腱鞘の質の変化とは、腱鞘の肥厚(むくみのために厚さが増す事)したり、硬くなったりする事をいいます。また、加齢や糖尿病によっても腱鞘の変化を生じる事もあります。
腱の使い過ぎ、特に多い指や手首についてですが、親指を無理な形で使いすぎると、手首の親指側の腱と腱鞘に炎症がおこる事があり、この状態をドケルバン病といいます。症状としては、腫れや痛みがあります。例えば、手首が障害を受けるドケルバン病では、手を広げたり親指を動かしたりすると、腱鞘付近に痛みが起こります。物を持つ、ペットボトルのふたを開ける、などの親指を使ったつまみ動作によって、痛みを感じます。また、指の付け根で腱鞘炎が生じるばね指は、症状が進行すると「ばね現象」と呼ばれる症状が現れるようになります。指の動きがスムーズではなく、引っかかりを感じるようになり、さらに症状が進行すると指を十分に動かせなくなる事もあります。
腱鞘炎の症状は朝方に悪化する傾向があります。それは、就寝中に体がむくみがちになる事がえいきょうします。こうした生理的な変化によって、腱鞘炎の症状が悪化すると考えられています。
腱鞘炎を疑う場合、基本的には触診で診察を行います。問診にてお話をお聞きし、腫れや痛みの有無を確認します。
いろいろなテスト法があり、抵抗を加えるテストやフィンケルシュタインテストなどを行い、診断されます。
治療法としては、局所の安静や症状を抑えるように対応する事があります。腱鞘炎を発症した場合には、原因となっている動作を制限する事が治療の第一歩です。無意識のうちに動かしてしまっている事が多いので、テーピングや包帯、湿布を利用する事も効果的です。しかし、過度な固定は関節の拘縮を招く事があるので、工夫が必要です。関節が固まらない様にストレッチや適度な運動も必要です。症状を抑える事については、軟膏やシップなどの外用薬による治療を行い、症状によってはステロイド注射を併用します。さらに進行した場合には手術を行い、原因となっている腱鞘を切開する方法もあります。
早期回復を目指す事がもちろんですが、予防を目指す事が可能です。使いすぎた筋肉のマッサージやストレッチ、繰り返し行う動作の姿勢や使い方の工夫など、同じ場所に繰り返し負担がかからない様にする事が重要です。
【腱鞘炎と自律神経失調症を予防するストレッチ方法】
さて、そんな腱鞘炎や自律神経失調症に深い関わりのある母指球。 今回は母指球の疲れをとりのぞいて、腱鞘炎や自律神経失調症の予防になるストレッチをご紹介します。
まずはイスに座ってください。 右の手のひらを上に向けたまま、胸のまえに持ってきます。右の小指が胸にくっつくぐらいがいいですね。
つぎに左手で、右手の親指をしっかりとにぎります。右の手のひらは大きくひらいたままをキープしてくださいね。
そして左手で、右手の親指をググッと反らせます。 親指つけ根あたりの伸びが感じられるでしょうか?
まずはそれを15秒間つづけましょう。
左手の親指も同じように伸ばします。これを交互に3回、くり返しおこなってください。
親指の痛みがヒドい場合は無理をしないでください。 強く引っぱりすぎないで、ゆっくりと伸ばしていくのがポイントです。
ちょっと空いた時間に、拇指球ストレッチをして、腱鞘炎をしっかりと予防しましょう。 自律神経も整うので、まさに一石二鳥ですよ~