内臓から来る腰痛
腰痛には外的要因、例えば『重い物を持った』『長時間同じ動きや姿勢をしていた』『腰を捻った』などありますが他にもいろいろな原因がありましてその中のひとつに内臓疾患や癌などの重篤な病気が原因になっている事があります。
内臓疾患による腰痛
消化器系・・・・・・胃・十二指腸潰瘍、胆石、胆嚢炎、膵臓炎
泌尿器系・・・・・・尿路結石、腎結石、腎盂腎炎、前立腺癌
婦人科系・・・・・・子宮内膜症、子宮癌
循環器系・・・・・・心筋梗塞、解離性腹部大動脈瘤
の時も腰痛がおこります。
消化器系が悪くなった時の症状とすれば、腰痛、血便、嘔吐などを呈し
泌尿器系で悪くなった時の症状とすれば、排尿障害や血尿などを呈します。
また婦人科系で悪くなった時の症状とすれば、おりもの量の増加や不正出血などがおこります。
循環器系では心筋梗塞の場合は『締め付けられる様な背中や腰の痛み』があり 解離性腹部大動脈瘤の場合は腰や下腹部の激痛がみたれます。
整骨院や整形外科、マッサージにしばらく通っても全然良くならない場合は内臓疾患から来ている可能性があるので大きな病院や専門の病院で検査してもらいましょう。
特に循環器系の場合悪化すると直接『命』にかかわるので普段からコルステロールが高いなど血液検査の結果が悪い人は要注意です。
心筋梗塞とは心臓に血液を送る『冠動脈』に血管が詰まる事によって心臓の筋肉に栄養や酸素が行き渡らなくなり心臓の筋肉が壊死(えし)する恐ろしい病気です。
心筋梗塞の症状
①突然の強い胸の痛み
②冷や汗
③吐き気、嘔吐
④むくみ
⑤呼吸困難
⑥意識の消失
痛みは胸だけにとどまらず、肩や腕、顎、歯、背中、腰、お腹など広範囲の感じる方もいます。
心筋梗塞の原因としては『冠動脈の動脈硬化』です。動脈硬化とは高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や喫煙習慣によって引き起こされる血管の変性であり血管の内側にコルステロールの固まりが血管の付着し大きくなることでおこります。
解離性腹部大動脈瘤とは血管の3層(内膜、中膜、外膜)の内の1番中にある内膜に亀裂がはいり内膜と中膜の間に血液が入り込み膨れ上がることで動脈の血液の流れを阻害する状態でその部分の血管が膨張しています。破裂した場合大量の血液が胸やお腹に流れてしまい本来流れるところに血液が流れなくなるため失神し突然『命を失う』危険になり救命できない恐ろしい病気です。
車を運転している人が突然意識を失い『ひどい交通事故が起こしている』ニュースを聞いた事がないでしょうか?
この病名が上がっています。
解離性腹部大動脈瘤の症状
①自覚症状がほとんどない
②血管のコブが大きくなるにつれお腹を触った時に脈打っているのがわかります。
③便秘
④腰の鈍痛
⑤足の痺れ
解離性腹部大動脈瘤の原因はほとんどが『動脈硬化』で『高血圧』方が発症する病気で急激に血圧が上がった時に血管の内膜が裂けてしまい発症します。