吸い玉について 吸い玉治療(カッピング)は鍼灸治療のひとつで当院で言う鍼灸治療とは、直接皮膚に鍼を刺す鍼灸治療や円形の筒の中に モグサを入れ直接皮膚に当たらない様にしてからモグサに火をつけて患部を温めるお灸の治療 や円形のプラスチック容器を背中などに直接張り付け吸引器を用いて容器の中の空気を抜いていき 容器内の皮膚部分の毛細血管の血流を一時的に高めて血流を良くする吸い玉治療があります。 もともとは中国伝来の物とみんな思っていると思いますが、調べてみたら紀元前3000年ごろには西欧で 行われていたという記録あるそうでギリシャでは紀元前5世紀ごろに使われていたとされる青銅製の 吸い玉が残っているそうです。 インドでも紀元前600年頃から、中国では紀元前100年頃から行なわれていたと言う記録があるそうで、もともとはヨーロッパからインド〜中国と伝わった物みたいで驚きですね。日本には中国から伝わったんでしょうね。 また一流のスポーツ選手がすることもありリオデジャネイロ五輪の競泳競技でマイケルフェルプス選手 が自身の五輪金メダルの最多獲得記録を伸ばしてテレビのうれしそうに選手同士で会話している映像で 肩に赤くて丸い奇妙なあざが写り注目されていました。 トップを取った選手が吸い玉していたら、あっこれで金メダル取れたのかなとも思いますよね。 相撲取りの貴景勝も去年の大相撲九州場所で5日目から背中に赤黒い丸い形が見える様になり 吸い玉をしていて話題になっていました。知らないひとはびっくりするでしょうし興味をもつと 思います。当院でも女性の患者さんでスポーツクラブに通っていてクラブで他の人に見られるのが 嫌なので吸い玉の治療を拒んでいる方がおられましたが、相撲の力士が吸い玉をしているのを 友だちから聞いて一度やってみたいと言われた方もおられました。 テレビからの影響力や有名なスポーツ選手からの影響力は吸い玉治療を理解して もらうために説明する時に私たちはこころ強い味方の様にかんじます。
吸い玉の効能 背中などに吸い玉を吸着させると毛細血管内に溜まっていた瘀血(おけつ)が表面に浮上してきます。 そうすることで毛細血管の流れに強制的に物理的な刺激を与え血のめぐりを良くしとどまっていた瘀血 などを体外に排出する効果があります。また吸引する強さを自由に加減できるため強くすればカラダの 深部まで強力なマッサージ効果が得られるので筋肉が厚く通常のマッサージでは刺激が行き渡りにくい とされている大相撲の力士やプロレスラーなどのアスリートの方々でも幅広く利用されています。 また色の濃さで毛細血管に流れている血液の瘀血の量が見てとれて回復しやすい身体か回復しにくい 身体か判断できます。
当院で吸い玉を体験していただき、身体を健康にしていく事の興味をもち実践して行っていただければ 幸いです。