土用って何?
土用とは春夏秋冬季節の変わり目の二十四節気(にじゅうしせっき)の中の立春(りっしゅん)立夏(りっか)立冬(りっとう)の前の18日間の期間の事です。この土用期間中は陰陽道における土を司る神様の土公神(どくじん)が土の中にいるとされ土を動かす事を『土動かし』と言い土公神が怒って祟り(たたり)をおこすと言われているため『草いじり』『草むしり』『柱立て』『基礎工事』『壁塗り』『井戸掘り』などの行為は避ける風習があります。
脾と土用の関係
中国の古い書物で黄帝内経素問の中に『季節』と『臓器』を当てはめた文章があり土用の時期は脾が良く働き養うので逆に『脾の働きが悪い人、脾の病気を患っている人』は脾が余計に弱ってしまいます。m
東洋医学では『脾』とは西洋医学の『脾臓』という臓器の機能さすだけではなく
①食物を消化吸収しエネルギーに変える働き
②体内における血液、唾液、尿などの体液バランスを保つ働き
③血液を作る働き
などの身体機能を司ると考えられています。
余談になりますが『脾が弱い人の特徴』は
①物事を考えすぎて心配性になりやすい
②自分が他人から危害を加えられていると言う気待ちが強い
③湿気の多い時期が苦手で季節の変わり目に体調を崩しやすい
④甘いものが好き
⑤肌は黄色っぽい
湿気の多い国土に住む日本人は脾を弱めている人の割合が他の民族の人に比べて多いと言われている。
『脾』の影響で起こる症状
①胃腸の調子が悪くなっている。
②右の肩甲骨周りが張っている。
③首、肩のこり激しくなっている。
④耳鳴りしている。
⑤毎年この時期に身体しんどくなっている。
上記の内容にこころあたりのある人は『寒くなって身体が硬くなっている』のではなくて
①土用の影響を受けている。
②土用は『脾が影響を受ける』
ところから症状が発症している。
当院ではこの『土用の時期』の特有の症状を解決するために東洋医学的アプローチである鍼灸治療を行っており。
鍼灸治療においては『あなた自身が持っている身体を治す力を引き出す働き』があり土用の影響を治すのに最善です。
脾に関係しているツボや経絡沿いに鍼、お灸、置き鍼、背中や腰に吸い玉、フットマッサージ、ヘッドマッサージなどの鍼灸治療をしていきます。