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陰陽説と病気

2024.05.22

陰陽について

陰陽についてお話ししますが、その前に東洋医学の考え方についてお話しします。

人体も宇宙も1つの統一体
東洋医学の考え方として統一体観がある。人も自然も地球も1つのものと考え宇宙を構成する1つの要素になる。人の身体の内部も個々が独立しているわけではなくて、連絡しあい影響しあって有機的な統一体になっている。こういう考え方を『統一体観』と言う。統一体と言う考え方でいえば全体でみても細かい要素で1つ1つ見ても『同じ原則』が働いている。人も自然もさらには人体内部の組織も『同じ原則』で働いている。自然や宇宙の出来事は常に変わり続けており不動の物ではなく常に変わり続ける流動的な物であり、みじかに考えれば季節が変わり暑くなったり、寒くなったり、日が短くなったり、長くなったり、1日でも昼から夜へ、夜から昼へ移り変わるこれは絶対的な自然の摂理であり。そういう考えかたで考えると統一体であるので宇宙も人の内部も同じ様に変化していく。

統一体の変化を『表現』するものの1つに『陰と陽の概念』がある。

たとえば、天、太陽、昼、外向き、運動、剛、男性、上半身は『陽』

地、、月、夜、内向き、静止、柔、女性、下半身は『陰』と考える。

四季および1日の陰陽変化
日が昇れば陰が陽
日が沈めば陽が陰
夏至と真昼は 四季、1日の陽の極み
冬至と真夜中は四季、1日の陰の極み
冬から春につれての陰が陽に
夏から秋にかけて陽が陰に

四季の移り変わり
夜と昼の転換は『統一体』における『陰陽の変化の例』である。

『陽』は明るい、熱い、活動的などの性質を表し、『陰』は暗い、冷たい、静か、などの性質であり。昼と夜を『陽』と『陰』考えると昼と夜は対立しており変化しながら昼すなわち『陽』が極まれば、陽を抑制するように夜すなわち『陰』が強くなりはじめる。
『陰と陽』どちらにも偏らない様にバランスを取りながら変化している。しかし『陰と陽の概念』変化を表現する言葉として陰と陽のどちらかが調節できる『限界を超えて強くなる』ことを『偏勝』(へんしょう)と言い、『限界を超えて弱くなる』ことを『偏衰』(へんすい)と言う。

統一体である人間の身体も『昼』と『夜』自然と同じく『陰と陽に支配されている』と考える。季節や時間などに応じて『身体の中でも陰陽が調節されている』

身体の中でも陰陽が調節されている。(陰陽の調節が間に合わないと病気の直結する。)

夏暑くなると身体の中の陽が強くなりすぎない様に『汗を出して』バランスをとります。冬になると寒さで身体が冷えないように『汗腺を閉じて』内部のエネルギーを外に逃がさない様にして『陽』が弱くならない様に調節します。しかし、異常気象などで、短期間で気温が大きく変動したり、冷夏や暖冬のような身体にとって対応出来ない異常な環境が起こると『身体の陰陽の調節が間に合わない』事態になり『陰か陽のどちら』かが『偏勝か偏衰』となり病気が発症する。

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