一言で肩といっても腕と体の関節だけでなく、それ以外にも沢山の関節があります。
肩に関与する関節
①第一肩関節
皆さんがご存知の関節で、肩甲骨と上腕骨からなる関節。
②第二肩関節
肩甲骨と上腕骨、さらに鎖骨からなる関節。
③肩甲胸郭関節
肩甲骨と肋骨からなる関節。
④肩鎖関節
肩甲骨と鎖骨からなる関節。
⑤胸鎖関節
胸骨と鎖骨からなる関節。
上記5つの関節からなっています。
関節はどう作られているの?
骨と骨が繋がっている部分と考えられる方も多いと思います。しかし、骨と骨との繋がりには2種類あり、「不動結合」と「関節」になります。
「不動結合」とは、頭蓋骨や恥骨のように、軟骨や膠原線維などで直接連結しているもので、連結している骨同士は動きません。
「関節」とは、一般的に言われる関節で、骨と骨との間にわずかな隙間があり、これを関節包といわれる膜状のものが包んでいます。その隙間には少量の滑液によって満たされているので、骨同士の連結は滑らかに動かす事ができます。
つまり、骨と骨が直接繋がっているものと、そうでないものがあり、動きによって痛みが出るものは、後者の「関節」という事になります。
関節には軟骨成分があり、骨と骨との接触面に存在しています。クッションの役割や円滑さを保つためにも必要なものです。
また、骨と骨とを連結させる靭帯があり、行きすぎないように止めるベルトの役割もしてくれています。
場所によって関節の動き方が違い、種類も多くあります。
蝶番関節(膝、肘、指)・・・一方向にしか動きません。
鞍関節(親指)・・・人が馬の鞍にまたがった形。
球関節(肩関節や股関節)・・・受け皿と球状の骨が組み合わさった形。
楕円関節(手首)・・・前後左右に動かす事が出来ますが、回旋は制限される。
半関節(恥骨結合など)・・・ほとんど動かない関節。
平面関節(足根部、手根部)・・・関節を作る時は平面。スライドするように動くが、範囲は狭い。
車軸関節(首や肘)・・・一方に突起、一方に差し込まれる形でできている関節。
どうして傷むのか?
そもそも、多くの関節はなぜ傷んでしまうのか?
関節を動かしているのは筋肉です。筋肉が腱となり、骨について動かすのですが、その筋肉の動きに問題があると、関節の動きが悪くなります。
その動きの悪さに気づかない方が多く、いつも通り動かす事により筋肉に無理が働き、筋肉や関節を直接傷つけてしまうのです。
それが繰り返したり、長時間に及ぶと、負担や傷がひどくなり、痛みとなって現れるのです!