足がつる(こむら返り)原因と対策
■ 足がつる主な原因
1. 筋肉の疲労
- 運動後や長時間の立ち仕事で筋肉が疲れると、エネルギー源であるATPやグリコーゲンが不足。
- 筋肉の制御がうまくいかず、痙攣(けいれん)が起こります。
2. 水分・電解質の不足
- 汗をかいた後や水分補給が足りない時、体内のナトリウム、カリウム、マグネシウムが不足。
- 筋肉の働きが乱れ、足がつりやすくなります。
3. 血行不良
- 寒さや同じ姿勢が続くと血流が滞り、筋肉への酸素供給が不足します。
4. ミネラル・栄養不足
- カルシウムやマグネシウム不足により、筋肉の収縮と弛緩のバランスが崩れやすくなります。
5. 神経の異常
- 脊椎や神経に問題があると、異常な信号が筋肉に送られ、誤って収縮することがあります。
6. その他の要因
- 妊娠中や加齢、糖尿病、慢性腎臓病、脱水症状なども足がつる原因になります。
⸻
■ 予防・対策方法
• こまめに水分補給
特に運動中や暑い日は意識して水分を摂りましょう。
• バランスの取れた食事
カルシウム、マグネシウム、カリウムを含む食品を意識的に摂取しましょう。
• ストレッチやマッサージ
寝る前や運動後に筋肉をほぐしておくことで予防効果が期待できます。
• 血行促進
足湯や軽い運動で血流を良くすることも効果的です。
※ 頻繁に足がつる場合は、病気が隠れている可能性もあるため、一度医師に相談しましょう。
⸻
足がつった時に効果的なツボ4選
1. 承山(しょうざん)
• 場所:ふくらはぎ中央、アキレス腱から上がった筋肉の盛り上がる部分の頂点
• 主治:腓腹筋痙攣、腰背痛、坐骨神経痛
• 効果:ふくらはぎの痙攣やこむら返りに効果的。気の巡りを改善し、痛みを和らげます。
• 押し方:親指でゆっくり10秒ほど押しながら、筋肉をほぐします。
⸻
2. 湧泉(ゆうせん)
• 場所:足の裏、土踏まずの少し上。足の指を曲げた時にくぼむ部分
• 主治:めまい、足のほてり、精神不安
• 効果:血流を促進し、足のつりを和らげます。
• 押し方:両手の親指で5〜10秒かけて押し込み、数回繰り返します。
⸻
3. 太谿(たいけい)
• 場所:内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ
• 主治:冷え性、糖尿病、不眠
• 効果:冷えやむくみの改善、筋肉の緊張を緩和します。
• 押し方:親指で優しく押しながら、円を描くようにマッサージします。
⸻
4. 足三里(あしさんり)
• 場所:膝の皿の下から指4本分下がった脛骨の外側
• 主治:胃痛、食欲不振、足の疲れ
• 効果:足の疲れやこむら返りに有効。胃腸の働きも整えます。
• 押し方:両手の親指を重ね、深呼吸しながらゆっくり押します。
⸻
ツボ押しのポイント
• 無理に強く押さず、「痛気持ちいい」と感じる程度で行いましょう。
• 継続して行うことで効果が期待できます。
日頃からストレッチや水分補給を心掛けることで、足のつりを予防しましょう。