当院では、スポーツの場面はもちろんですが、あらゆる痛みや関節痛などにも効果的なテーピング療法も行っております。
2種類のテーピングをご用意しております。その中でも、キネシオテーピングについてご紹介させていただきます。
キネシオテーピングとは、筋肉と同じくらいの伸びがあり、患部を固定するのではなく、伸びすぎた、あるいは収縮しすぎた筋肉の沿って貼ります。痛みの緩和や予防はもちろんですが、筋肉の過剰な伸びを防ぐ事でけが防止に使われる事も多くあります。使用方法によっては、疲労の回復も期待できます。
詳しくどんな効果があるかと言いますと、
①痛み・凝り・内出血の改善
キネシオテープを貼ると、体内にすきまが出来てリンパ液の流れがよくなります。そのことにより、新陳代謝が良くなり、自然治癒力が高まります。貼っておくだけで、筋肉の痛みや凝り、ケガ・手術後の内出血を早く改善する事が出来ます。
②腫れや内出血を軽減する
リンパ液だけでなく、血液の流れをよくなります。血行が良くなると、酸素も栄養も体の隅々にいきわたるようになりますので、疲労の回復も早くなります。特にどこかが痛んだり腫れたりしていなくても、ちょっとだるいなという時、疲れがなかなか取れないと言う時、また、冷え症でお悩みの方にも効果的です。
③痛みを和らげる
スポーツや仕事の種類などによって、特定の筋肉を酷使する事になる場合があります。そういった筋肉は、障害が発生しやすい箇所でもあります。いわゆる職業病です。事前に貼っておくと、障害発生の予防に役立ちます。
④筋肉の疲労を早く回復する
スポーツをする時や、長時間歩くと言った時は、連続して筋肉を使用します。事前に貼っておく事で、疲労の蓄積を軽減したり、筋肉の円滑な動きをサポートします。また、運動後でもより一層の疲労回復を促します。
⑤関節の動きをよくする
筋肉(皮膚)の位置を調整する事により、ギシギシする関節の動きを改善することにも有効です。もっとひどい脱臼などでズレてしまった関節を元に戻す治療にも効果を上げています。
キネシオテープが皮膚を持ち上げる事で、皮膚とその下層の軟部組織との間に隙間ができ、その中を流れる血液やリンパ液の流れを改善していく事が大きな特徴と言えます。
スポーツの場面で見る事が多いと思いますが、スポーツ選手だけでなく、一般の方にも使用できる場面が多い事を知っておいてください。
固定に特化した、ホワイトテープというものもあります。ホワイトテープは伸縮性がほとんどなく、関節の固定に多く使われます。キネシオテープとの併用で、動かし過ぎてはいけない関節を守る事が出来ます。がっちり固定したままで長時間置いておくと、局所的な機能低下を招き、かえって障害が残る場合があります。患部の状態に合わせて、固定と伸縮の長所を組み合わせて、より早い回復を促します。
スポーツでのケガなどには、超音波両方との組み合わせも効果的です。マッサージやストレッチだけでなく、来院されている時以外の時間でも、自然治癒力を向上できるよう、テーピングを併用する事も大切ですね。