水だけを飲んでいると脱水する!? 電解質(イオン)とは 身体の水分、体液の中に電解質(イオン)か含まれており。水に溶けると電気通す物質の事で 水中では、電解質は電気を帯びたイオンになり電気を通すようになります。 電解質(イオン)とミネラルの違い 体液中に存在するミネラル(鉄、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、リン、硫黄、 塩素、カリウム、亜鉛、セレンなど)のうち、体液中でイオン化し体内で水分調整や筋肉 の動きのサポート、体内物質の輸送などの役割を担う物質(カルシウム、ナトリウム、 マグネシウム、カリウムなど)が電解質と呼ばれる物です。 身体に占める体液の割合 水分か60%タンパク質が18%脂質が15%無機質などの固形成分が7%です。 身体の中の体液(水分)の割合は? 40%が細胞内 20%が細胞外液 15%が細胞間質 5%が血管内(血漿) です。 体液(水分)の組成は? 主に水と電解質 ブドウ糖、タンパク質、尿素などの非電解質 です。 体液の役割 飲料水などでとった水分は腸から吸収され『体液』になって全身をたえず循環し私たち生命に 関わる様々な役割を果たしており酵素や栄養分を細胞に届け、老廃物(体内のゴミ)を尿として 排泄します。体温が上がった時は、皮膚への血液の循環を増やし、汗を出して熱を逃し、 体温を一定に保ちます。 身体の中での電解質(イオン)の役割 細胞の浸透圧を調節したり、筋肉細胞や神経細胞の働きに関わり、身体にとって重要な役割を 果たしており、電解質(イオン)は少なすぎても多すぎても細胞や臓器の機能が低下し、 命に関わることがあります。 水分バランス 健康な人は、1日の水分摂取量と排泄量のバランスがとれている。 1日の摂取量 飲料500〜1500 食物800〜1000 代謝水250〜300(栄養素が代謝されることにより、体内で生じる水 合計1550〜2800 1日の排泄量 尿500〜1600(老廃物を排せつするためには1日400ml必要) 不感烝せつ900〜1000(呼気、皮膚の表面などから蒸発する水。発熱時に体温が1度、 気温が30度以上で1度上昇するごとに、不感烝せつは15%増加する。 大便150〜200 合計1550〜2800 食事が取れない場合は何らかの方法で1日2000ml前後の水分を輸血で補給する必要がある。 主な電解質(イオン)役割 ナトリウムイオン 身体の水分量および浸透圧の調節、神経の伝達、筋肉の収縮 カリウムイオン 神経の伝達、筋肉の収縮、心臓の収縮など マグネシウムイオン 筋肉の収縮、骨や歯をつくる、酵素の活性化など カルシウムイオン 神経の伝達、筋肉の収縮、歯や歯をつくる、血液を固めるなど クロールイオン 身体の水分量および浸透圧の調節、胃酸の分泌など 主な脱水症状 水分減少率(体重にしめる割合 2%減 のどの渇き 3%減 強い渇き、ぼんやりする、食欲不振 4%減 皮膚の紅潮、イライラする、体温上昇、疲労困ぱい、尿量の減少と濃縮 5% 頭痛、熱にうだる感じ 8〜10% 身体動揺、けいれん 20%以上 無尿、死亡 自発的脱水とは? 人は暑い時には汗をかいて体温を調節します。その働きが正常に働くためには、体液の量が 十分であることと、水分とイオンのバランス、体液の濃度が常に一定であることが重要になります。 汗をかくと水分と一緒にイオン、主としてナトリウムとクロール(食塩)が失われます。 水分(水やお茶)だけを飲んでいると、体液中の水分とイオンのバランスが崩れ、体液が どんどん薄くなる。身体は体液が薄くなるのを防ごうとして、のどの渇きがなくなり 過剰な水を排泄することとなり、その結果、水分と電解質を一緒に失い体液の量は十分に 回復出来なくなります。 この症状を自発的脱水と呼びます。