経絡について調べてみました。 経絡とは、身体の表面と臓腑を互いにつないでいるもので、鍼や灸、按摩(あんま)などでからだの 外側から刺激を加え調子が悪い部位に働きかける時にからだの表面のどこを触ればいいのかの経路で 実際に刺激する場所がツボになります。 経絡には経脈と絡脈があり、経脈の中にも十二経脈と奇経八脈とあり難しいです。 今日はわかりやすい十二経脈についてざっくりとお伝えしたいと思います。僕もそうなのですが、 経絡やツボの興味を持っていただければ幸いです。 ①手の太陰肺経 肺を出て鎖骨あたりから皮膚表面近くに出て腕を下り親指にむかう。支脈が手首でからだの内部へ 潜り、人さし指に達して、手の陽明大腸経と連絡する。 ①おもに、せき、ぜんそく、息切れなどの肺にかかわる呼吸器系の症状がある時に効果がある。 ②手の陽明大腸経 人差し指の先端から出て、腕の外側をのぼる。肩から背側まわって内部に潜り、大腸へ向かう。 鎖骨から出る支脈が顔面へのぼり、鼻で足の陽明胃経と連絡する。 ②下痢や便秘が原因の肌荒れの改善に効果がある。歯痛、肩こりなどにも効き目がある。 ③足の陽明胃経 鼻から上下出る。下に向かう経路は、頸部から腹部を経て、足の指に向かう。支脈が足の親指で 太陰脾経と連絡する。鎖骨から内部に潜った支脈が胃へ向かう。 ③ 胃痛、吐きけなど胃に関わる症状、顔面の麻痺、足や足関節のしびれや痛みなどが改善できる。 ④足の太陰脾経 足の親指から出て、足の内側とからだのやや側方をのぼる。支脈が脾と胃を通る。別の支脈が 心中に入り、手の少陰心経へと連絡する。 ④胃腸の疾患、舌やのどの不調、足の痛みや痺れの改善に使う。胃経と一緒に刺激すると良い。 ⑤手の少陰心経 心中から小腸へとくだる支脈と、目にのぼる支脈がでる。別の支脈は、脇の下から表面に出て腕の 内側をくだり、小指先端で手の太陽小腸経と連絡する。 ⑤息切れや胸痛など循環器系の症状に使う。ストレスで辛かったり、眠れない時にも効果がある。 ⑥手の太陽小腸経 手の小指の先から腕の外側をのぼって、肩甲部から顔面へと伸び、耳に向かう。 目で足の太陽膀胱経と連絡する。肩甲部で分かれた支脈が内部へ潜り、小腸へと達する。 ⑥胃腸が弱っている時、首、肩、腕の痛み、こりや痺れのある時に刺激すると効果がある。 ⑦足の太陽膀胱経 目から起こり、頭頂部に上がり、後頭部から背面をくだり、足指に向かって、足の小指で足の 少陰腎経と連絡する。背中から体内に潜る経路は、腎から膀胱へと向かう ⑦排尿異常やむくみをはじめ、背愈穴を使えば内臓全般の症状改善に効果的。 多くの部位の症状に使う経脈 ⑧足の少陰腎経 足の小指から足底の中心を通って内果を巡り、足の内側を登って胸部に入る。 腎を通って肺へと向かう。胸から出た支脈が心に入り。手の厥陰心包経と連絡する。 ⑧腎精不足が原因の前身疲労感、痩せ、老化予防にも効果がある。 膝や足の関節の痛みの改善もできる。 ⑨手の厥陰心包経 心包から、三焦へくだる。支脈は胸を横切り表面を出て腕の内側を通って手のひらに入り、 中指の先端から爪の側に出る。支脈がくすり指の先端で手の小腸三焦経と連絡する。 ⑨心経と一緒に使い、動悸や胸痛などの改善効果を高める。 神志を安定させるためストレス緩和にも良い。 ⑩手の小腸三焦経 くすり指の先端から腕の外側、肩、頭部をのぼる。耳の後ろに沿って上に向かう。 耳からまゆ毛の外縁に向かって足の小腸胆経と連絡する。支脈は背中から内部に潜って、三焦に降りる。 ⑩津液の循環を正して、むくみや排尿障害などの改善に効果ある。 腕、肩、首などの痛みも和らげる。 ⑪足の小腸胆経 外眼角から起こり、頭部外側を巡って、後頭部をくだる。肩から腹側にまわって胆を通り、 足の外側をくだり、第4指の先端に達する。支脈が足の親指で足の厥陰肝経と連絡する。 ⑪頭部の症状、特に耳鳴り、難聴、めまい、視力減退、歯痛、頭痛などの改善に高い効果がある。 ⑫足の厥陰肝経 足の親指から出て、足背を通って足の内側、腹部を登って、肝にはいる。 さらにのぼって頭部にいたる。途中で肺を通り、手の太陰肺経と連絡する。 ⑫肝とかかわりあいが強いため、視力減退、爪の異常、関節の痺れや痛み、 肝臓の疾患などの改善につかう。 非常におもしろいです。