足の親指が内側に曲がり足の人差し指に乗ってしまう外反母趾について 外反母趾は女性に多く見られます。 もともと足の骨の構造から言えば足の裏は骨が地面に対して平面に並んでいるわけではありません。 足の踵の踵骨と足の真ん中あたりの中足骨の先の部分とその先の趾節骨の間の 中足趾節関節(MTP)辺りが地面と接触しているだけです。ちょうど太鼓橋の様に ブリッジになっており(足部のアーチ)踵骨と中足骨の間の骨の舟状骨、立方骨、楔状骨は 地面と接触していないでブリッジ状になって宙に浮いています。その足部のアーチが ハイヒールを履いたり、足の裏の筋力が低下したり、年齢による老化、体重過多などにより 低下する事により踵の踵骨か内側に傾き足首を後ろから見るとくの字に曲がって見える様に なります。そうなると足裏のアーチ(土踏まず)の上にある宙に浮いていた舟状骨も地面に つく様になり足のブリッジがなくなってしまいました。土踏まずがない状態になり、 いわゆる扁平足と言われる足の変形になります。そうなると余談になりますが、 ブリッジを支えていた靭帯も引き伸ばされ炎症やゆるみ、断裂などの障害も発生します。 足の裏のアーチがなくなる事で激しい運動をしたりすると足全体のバランスが崩れ周辺の 筋肉が阻害されスポーツ選手に見られるシンスプリントなども引き起こします。 扁平足になると足のアーチを支えていた長母趾屈筋と長趾屈筋、前脛骨筋、後脛骨筋が 支える力を失い長時間歩くと足裏がだるくなります。 また扁平足は外反母趾を誘発してしまします。 扁平足になると重心が土踏まずにかかるので足の親指側に負担がかかり親指の内側に付着する 母趾内転筋に負担がかかり硬化し縮みます。また靴で幅の狭い先の狭いのを 履いていたりする事で中足趾節関節(MTP関節)か内側折れる様な形になり折れた反対側の 関節部分か突き出て痛む事になります。酷くなると親指を外側に開く働きの母趾外転筋が骨と 同時に小指に側に傾いてしまうので足の親指を外に開く様に働かせているつもりでも内転の 方向に働いてしまい、親指が閉じてしまう事になります。怖いですね。骨の位置が正常で なくなると筋肉の作用も変わってしまいます。 改善するためには、 ①硬くなってしまっている母趾内転筋を緩める。 ②足裏の筋肉強化のためタオルを使って足裏を鍛える。 ③これ以上変形しない様に固定する足指のサポーターを装着する。 歩く時痛いのは本当に辛い事です。 当院では、外反母趾を改善するための治療を行なっております。