免疫力を高める食事について
2020.12.22
免疫が正常に働いていればウイルスには感染しづらくなります。しかし、加齢やストレスによって免疫力は低下してしまいます。免疫力を高めるにはストレスを解消する、体温を高くする、適度な運動などの方法がありますが、特に毎日の食事は大切です。人の体は口から入ったものからでしか出来ていないのです。
食生活が乱れたり栄養が偏ったりしていると、いつの間にか免疫力が落ちてしまうことになります。ウイルスなどに感染しやすくなるので、注意が必要です。では、どのような食材が免疫力を高めるのでしょうか?
免疫力を高める食材は?
まずは、腸内環境を整える食材です。腸には免疫細胞の約70%が存在していると言われている器官で、体の免疫力も腸の状態で左右されるといっても過言ではありません。腸の働きを高めて、腸内環境を整えることが免疫力アップに繋がります。腸内にはたくさんの種類の細菌が生息しています。その数は100兆個以上とも言われています。この腸内細菌は善玉菌と悪玉菌に分けられますが、善玉菌には免疫細胞を活性化する作用があります。さらに免疫細胞と強直して、ウイルスと戦います。食生活の乱れなどで悪玉菌が増えると腸内環境が悪化し、免疫力も落ちてしまうのです。食物繊維は腸内になる善玉菌のエサになり、善玉菌を増やす作用があります。
食物繊維の多い食材は、①寒天②ひじき③あおさ④大豆⑤いりごま⑥おから⑦エシャレット⑧アーモンド⑨大麦⑩しそが挙げられます。
ヨーグルトやチーズ、納豆などの発酵食品も善玉菌を増やします。発酵食品は様々な原料が微生物の活動により発酵してできあがるもので、発酵食品自体に善玉菌が豊富に含まれるため、摂取することで腸内に善玉菌をたくさん取り入れることができます。
発酵食品として、①味噌②麹③酒粕④納豆⑤キムチ⑥ヨーグルト⑦甘酒⑧チーズ⑨ぬか漬けなどがあります。
ビタミンなどの栄養が取れる野菜も免疫力を高める上で必要なものとなります。ビタミンAやビタミンC、ビタミンEには抗酸化作用があり、細胞を酸化させる活性酸素を減らします。また、ビタミンAには鼻やのどの粘膜を強化し、ウイルスの侵入を防ぐ効果もあります。さらに白血球の増加を促す作用があり、免疫力アップに役立つ成分です。ビタミンCは白血球の中に多くあり成分で、積極的に取ることで免疫細胞の働きを高めていることになります。ビタミンB1やビタミンB6は免疫機能の維持に欠かせない成分になります。
また、タンパク質も重要な栄養素となります。タンパク質は体の筋肉や臓器などを作る栄養素ですが、免疫細胞を作る成分でもあります。タンパク質が不足すると十分な量と質の免疫細胞が作られず、免疫力が低下してしまいます。体温の低下を招き、免疫力が下がる原因になるので不足には注意が必要です。
免疫力について
2020.12.12
コロナウイルスの影響で、最近では「免疫力」という言葉をよく耳にします。そもそも免疫って何?という方もおられるのではないでしょうか?
そもそも免疫力って何?
免疫とは、細菌やウイルスから体を守ってくれる防御システムです。免疫には、自然免疫と獲得免疫の2種類があります。自然免疫とは、体の中に細菌やウイルスといった病原体が侵入してきたとき、その侵入してきた病原体に対して抵抗できるように自分を守ってもらうものを作って攻撃をしていきます。この秒天体のことを「抗原」といい、それに対して抵抗するものを「抗体」といいます。このサイクルによって自然に免疫を獲得できることを自然免疫と言います。
一方、獲得免疫とは同じ種類の抗原がもう一度体内に侵入してきた場合に、すでに記憶されている免疫が活性化さ荒れて侵入してきた抗原を速やかに攻撃して追い払うことを言います。例えば、麻疹や風疹など一度かかると二度とかからないと言われる感染症については、この獲得免疫の働きによって感染しないのです。免疫細胞は主に骨髄と胸腺と呼ばれる部分で作られ、リンパにのって体内を循環しています。
免疫力が下がる原因とは?
免疫力が低下する原因は様々あります。低下しやすい方として、高齢者・乳幼児・妊婦になります
特に高齢者は加齢に伴い免疫細胞が低下したり、新しく作られた免疫細胞の機能が低下したりするため、免疫力が落ちます。また、強いストレスは自律神経のバランスを崩し、免疫力の低下につながると言われています。睡眠時間も同様に免疫力低下に繋がる原因とされており、睡眠時間によって風邪にかかりやすくなったりという調査結果も出ているほどです。他にも免疫力が低下する理由として、食生活の乱れや生活リズムの乱れ、疲労、運動不足、ストレス、喫煙、過度の飲酒などがあげられます。
また、がん治療による化学療法を受けている方や糖尿病、HIVなど免疫力を低下させる病気にかかっている場合も免疫力低下になってしまいます。
免疫力を高めるためには?
まずは、食生活を見直すことです。バランスのとれた食事を心がけることが重要ですが、免疫力が上がる成分として、ビタミンA・亜鉛・アルギニン・トンカットアリなどがあげられます。また、全粒穀物、緑茶、めかぶなどは免疫力を上げる食品と言われています。大腸・小腸には免疫細胞が多く存在していると言われ、体内の約50%の免疫細胞が存在していると言われています。そのため、腸内環境を整える乳酸菌や食物繊維を多く含む食材を取るなどの生活習慣が大切です。
体温について
2020.05.16
体温とは、文字通り体の温度でありますが、平熱とはどのようなものでしょうか?
自分の平熱を知ることから始める
まずは、自分の平熱を知りましょう。平熱を知らないのに、37度を超えたとたんに「熱が出た」という方がおられます。平熱が37度の場合は、熱を測って37度でも発熱とはいいませんよね。
体温は、外気温や女性の場合は性周期などの様々な影響を受けて変化するものです。変化するものは、定期的に観測することが望ましいです。血圧でも同様ですが、朝起きた時、午前中、午後、夜の4回計測してみましょう。より正確に自分の体温を知ることが出来るでしょう。
1日のうちでも朝起きた時が最も低く、夕方が最も高いという事が調査からわかっています。食事の後や運動後、お風呂の後なども体温が上がりやすいので注意が必要です。
日本人の平均は、平熱が36.6度~37.2度の間と言われています。低体温症の方などは、これらよりも約1度低い方たちということになります。
低体温になるとどうなるのか?
極度なダイエット、ストレスや老化が原因で、熱の産生と放散のバランスが崩れたことによるものを言います。そのまま放っておくと、様々な病気を発症し、突然死の原因にもなりかねません。低体温症になるとどうなるのか。
血行不良、血圧上昇、消化不良、食欲不振、代謝の低下、体力の低下、意欲・集中力の低下、免疫力の低下など
このような症状が出てくることがあります。
正しい体温の測り方
みなさんは、体温計をどのように使って体温を測っているでしょうか?体温計の先の部分をわきに軽く挟んだだけで測定していませんか?
正しいはかり方は、
①体温計の先の部分を、斜め下から差し込んでわきの中心に当てる。(約30度くらいの傾き)
②しっかりとわきを締める。よりわきを締める為に手のひらを上に向けましょう。
③安静にする。
わきの中心に当てることが出来ると、より正確な体温を測ることが出来ます。離れていたり、角度が大きいと、実際より低く計測される場合があります。
体温を上げるポイント
低体温症になると体調を崩すことがお分かりになったと思います。では、実際に体温を上げるにはどのようなポイントに注意するべきか。食事や運動、鍼灸治療などで体温を上げることが出来ます。
食事は、根菜類を中心に取るように心がけることがポイントです。有名なのはショウガです。土の中で育つ野菜は、冬に旬を迎えるものが多く、ゆっくりと育ちます。太陽の力を十分にためた野菜だと言えます。しかし、ダイコンやゴボウは逆に体を冷やすとも言われます。生で食べると体を冷やすと言われていますので、調理法を工夫して頂くことで、体を健康に保つことが出来ます。
体温のはなし
2020.05.16
病院でのバイタルチェックなど、体調のバロメーターとしても知られている体温ですが、実は正しく知らない方も多いのではないでしょうか?
人の体温は変わらないの?
気温が暑くなれば手足や顔が赤くなり、汗をかきます。また、寒くなれば手足が冷たくなったり、ふるえたりします。
体が赤くなることで毛細血管が広がり、体内の熱を逃がしやすい状態になり、汗をかくことで体温を調節しています。また、寒くなると血管が縮むことで冷たくなり、体をふるわすことで筋肉を伸縮させ、体温を上げるように調節しています。
私たちの体は、こうして体温を一定に保つようにいつもコントロールしているのです。
体温を測る場所はどこがいいの?
体温は体の中心に近づくほど安定しています。体の末端や表面の温度は、季節や環境温の影響を強く受けます。一方、体の中心部に近いところの温度は、脳や心臓など大切な臓器の働きを保つために高く安定しています。この安定した体温を測ることが出来ればいいのですが、体の内部の温度なので日常的には測れません。
体に負担をかけずに簡単に検温できる場所として、わき、口、耳、直腸などの体の行面に近い場所が用いられています。測定する場所ごとに、必要な時間や方法が異なるため、得られる温度も異なります。平熱も部位により違う為、それぞれの平熱を知る必要があります。
場所ごとの測定にかかる時間
耳・・・約1秒
口・・・約5分
わき・・・約10分
直腸・・・約5分
平熱と発熱
人によって平熱は違うことがあります。日本人の7割くらいは体温が36.6℃から37.2℃の間と言われています。37℃で発熱と言われる方も多いかと思いますが、実は平熱であることがおおいと言われています。
しかし、平熱が低い人は、37℃でも発熱を疑うこともあります。感染症法では、37.5℃以上を「発熱」、38℃以上を「高熱」と分類しています。
体温のリズムとは?
平熱をはかるタイミングでも体温がかわるので、平熱は一つではありません。病気でなくても、運動していなくても、体温は上がったり下がったりします。
早朝は低く、夕方には高くなるリズムがあります。これを「概日リズム」といいます。1日の差はほぼ1℃以内が正常といわれています。
ですので、時間帯を決めての検温が大事にあっていきます。1日1回の検温で平熱と考えるのは適切ではありません。上記にあるように、1日の中でも体温は変動があります。
起床時、昼食前、夕方、就寝前というように、時間を決めて測ることが望ましいです。高齢者の場合は気温による影響を受けやすいので、季節による違いも平均をとっておくといいでしょう。
肩背部の痛みについて
2020.04.18
こんにちは!肩や背中の痛みについてお悩みの方が多くおられる中で、筋肉や神経、姿勢に原因のないものも存在します。今回は「胆石」についてお話しさせていただきます。
胆石とは?
胆石は、非常に軽いものでコレステロールやビリルビンがもとになって出来上がることが多くあります。胆石ができやすい人として、
①女性 ②肥満 ③加齢 ④洋風の食事が多い ⑤家族に胆石になった人がいる など
一般的には30代~50代の肥満気味の女性に多いとされています。
また、胆石がある場所によって、3種類の名前がついています。
①胆嚢結石
胆嚢は、肝臓でできた胆汁を濃縮する場所で、一定の時間とどまっているために最も多くできやすいと言われています。
②総胆管結石
胆嚢でできた結石が何らかの拍子に胆管内に転げ落ち、詰まってしまうことで起こることもあります。胆管結石が起こると、胆汁の流れが滞ってしまうことから、黄疸が生じたり、胆管が結石を押し出そうと動くことから激しい痛みが生じたりすることがあります。
③肝内胆管結石
まれにですが、肝臓内にある胆管に結石ができることがあります。
胆石と肩背部の痛み
胆石があるからと言って全員に症状が出るわけではなく、無症状の方も多いと言われています。しかし、胆石が移動することで狭い通路に詰まってしまうと「胆石発作」を起こしてしまい、痛みという症状となって現れてきます。
腹痛や疝痛(せんつう)と呼ばれる強い痛み、右側のみぞおちや右下腹部、右の背中が痛むことも多く、胃も痛みと間違う人が多いと言われています。
胆石発作は食後や夜間に起こることが多く、数十分から数時間にわたって続いてそのうちに落ち着くと言われています。また、脂っこい食事をとった後や食べ過ぎた後は注意が必要で、発作を起こすことがあります。吐き気や嘔吐、炎症が加わると発熱もみられ、黄疸や肝障害を併発することもあります。
肩や背中、わき腹の痛みを感じた時、何か動かしたから痛みが出たのかな?と軽く考えることは危険かもしれません。
胆石の痛みを和らげるツボのご紹介
症状が軽いものや慢性化したものにツボ療法を行ってみてください。
一番下の肋骨の先端にあるツボが京門(けいもん)になります。軽く押してみて強い痛みを感じる場合は胆石の可能性があります。両手を腰に当て、親指の腹で左右同時に少し強めに指圧します。また、足にある梁丘(りょうきゅう)や陽陵泉(ようりょうせん)も効果的です。
骨粗鬆症について
2020.03.29
骨粗鬆症とは、骨がスカスカになり骨折を起こしやすくなっている状態をいいます。加齢などで骨密度や骨量が減と少し、骨粗鬆症と言われる方も少なくありません。
男女で比べてみると、骨粗鬆症の方の約8割が女性と言われるほど、女性の方に多い病症となっています。
なぜ、女性に多いのか?
通常、骨は新しく骨が作られる「骨形成」と、古い骨を壊す「骨吸収」で新しい骨に生まれ変わっています。約3か月のサイクルでバランスよく骨代謝が行われています。しかし、そのバランスが崩れることで、骨形成よりも骨吸収の方が上回ることとなり、骨がスカスカになってしまいます。なぜ、女性に多いのかという点ですが、骨代謝のバランスを保っているのが、女性ホルモンである「エストロゲン」と言われる物質です。女性は閉経によりエストロゲンが激減する為、骨代謝のバランスを崩し、骨粗鬆症になりやすいのです。また、女性は男性と比べると最大の骨量が少ない為、男性よりも女性の方が多いと言われています。
骨形成と骨吸収
「骨形成」とは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの働きにより、甲状腺ホルモンの一種であるカルシトニンの働きを促進し、骨へのカルシウムの沈着を促進し、血中のカルシウムの濃度を下げる働きがあります。また、破骨細胞の働きを抑制する働きがあり、結果的に「骨吸収」を抑制することになります。血中のカルシウムの濃度が下がると、血液凝固反応や筋肉、神経の働きに支障が出るため、新たに血中カルシウム濃度を高める為に、副甲状腺ホルモンの一種であるパラソルモンが働き、骨からカルシウムを取り出し腎臓や小腸でのカルシウムの吸収を促進し、血中濃度を高め、それらの働きを維持する。この「骨形成」と「骨吸収」のバランスを保っている大きな役割を果たすのが、女性ホルモンのエストロゲンということになるのです。
骨粗鬆症への対策とは?
加齢により減少する骨量、骨密度ですが、「歳をとっていくからしょうがない」と待っているだけでは弱っていく一方になってしまいます。女性ホルモンが減少しても、カルシウムの代謝を助けることが出来ます。
〇ビタミンDを積極的に取り入れる
ビタミンDは腸管からのカルシウム吸収を促進する働きがあり、カルシウムの血中濃度を高めます。濃度が高まると濃度を下げる働きのあるカルシトニンの働きが活発になり、新しく骨を作る「骨形成」の働きが活性化されます。ビタミンDを多く取るには、日光浴と食事が大切になります。
ビタミンDを多く含む食品として、
乳製品、大豆製品、小魚、緑黄色野菜、海藻類があげられます。
日光浴については、窓越しでも構わないので、日光を直接浴びることが大切です。
〇アルコールやカフェインの過量摂取は、カルシウムを尿中へ排出を増やすので控える
〇減少する女性ホルモンであるエストロゲンを摂取する
エストロゲンと似た働きをする「大豆イソフラボン」を摂取することで、その働きを助けることが出来ます。大豆や豆腐、納豆、味噌などの大豆製品を摂取することが出来ます。
〇カルシウムを摂取することで血中のカルシウム濃度を高め「骨形成」の働きを促す
カルシウムが多い食品を摂取することで濃度を高め、新しいを骨を作る働きを助けます。カルシウムを多く含む食品として、
牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品、骨ごと食べられる小魚、大豆製品があげられます。
摂取目安として、成人一日あたり600~800mg、子供は700~1000mgとなっています。意識しても取りすぎるということが少ない栄養素でもありますので、ぜひ積極的に取っていただきたいです。
〇運動での刺激
骨は刺激を与えることでも骨を作る働きが促進されます。骨粗鬆症だから転倒予防のために動かないことは悪化させる一つの原因ともなります。立ち上がらなくても、関節を動かすことで筋肉が動き、骨を刺激することが出来るので、ぜひ取り組んでみてください!
自律神経の乱れについて
2019.11.30
ストレスや不規則な生活習慣によって自律神経が乱れると、私たちの体にはどのような症状が現れるのでしょうか?
自律神経の乱れとは?
自律神経が乱れると、身体機能の調節や制御が聞きづらくなります。それにより体調の悪化が現れます。その症状が悪化すると自律神経失調症となり、症状が繰り返し出現したり改善したりする状態になってしまいます。
代表的な症状
①疲労感・・・体が疲れやすい、朝起きる事ができない
②頭痛・・・ずきずきする、重い、ふらつく
③体温の異常・・・慢性的な微熱、低体温症など
④睡眠異常・・・不眠、日中の眠気
⑤耳、喉、口の症状・・・耳鳴り、耳がふさがれた感覚、喉の異物感、口が渇くなど
⑥胸部の異常・・・動悸、息切れ、痛み、胸やけ、圧迫感、うまく呼吸が出来ないなど
⑦吐き気、胃腸の異常・・・吐き気、腹部膨満、便秘、下痢、ガスが溜まるなど
⑧排尿の異常・・・ひん尿、残尿感、排尿しにくい
⑨手足の異常・・・しびれ、脱力感、冷え、ほてり、むくみ
⑩筋肉や関節の痛み
⑪皮膚の異常・・・かゆみ、乾燥など
中でも自律神経の乱れで引き起こしやすい代表的な疾患についてご紹介します。
○神経性胃炎
ストレスや過労が原因となる胃炎です。胃酸が過剰に分泌されてしまい、自身の胃壁を傷つけてしまいます。それにより、喉が詰まった感じ、胸やけ、胃痛、胃もたれといった症状が出てしまいます。
○メニエール病
内耳のリンパ液に異常が生じる事で、激しいめまいや耳鳴り、難聴の症状が同時に引き起こされます。強い吐き気や嘔吐に悩まされる方が多く、放置すると進行してしまう為、気をつける必要があります。
○過敏性腸症候群
腸の蠕動運動の異常によって腹痛を起こし、慢性的な下痢や便秘を繰り返す症状が現れます。交互に下痢と便秘を繰り返すケースもあり、検査をしても異常が見つかりにくいという特徴もあります。
自律神経が乱れやすい時は?
職場における人間関係や家庭内での悩み、将来についての不安などの精神的ストレスのほか、過労による身体的ストレスが挙げられます。ストレスを受けてもエネルギーのある最初のうちは症状が現れにくいのですが、やがてエネルギー不足に陥り、ストレスが限界に達してしまうと体がSOSのサインとして症状を引き起こすと言われています。
また、女性は月経前にも自律神経が乱れやすいと言われています。1週間ほど前にあたる「黄体期」になると、女性はイライラやうつうつとしたじょうたいになりやすくなります。女性ホルモンに指令を送る脳下垂体は自律神経をコントロールする視床下部のすぐ下にある為、自律神経がホルモンの変化によって影響を受け、自律神経症状を引き起こしやすくなってしまうといわれています。